従業員エンゲージメントサーベイVOICE

経営陣がグローバル全社員の生の声を聴くエンゲージメントサーベイ「VOICE」を2016年度より実施しています。これは、オムロンが持続的に発展し続けるため、働く場としての自社の魅力度を測り、経営課題を把握・特定し、その課題解決のためのアクションを起こす取り組みです。

2018年度からは、業績成長と企業の魅力度が統計的に検証されている「持続可能なエンゲージメント指標」（SEI^※1）の項目を組み込みました。

経営チームは、集計分析された各スコアに加え、社員の生の声であるフリーコメント全てに目を通し、それらの結果から経営課題を特定します。そして、その解決に向け議論を重ね、改革を続けています。

• ※1SEI: Sustainable Engagement Index

前回調査（2020年度）以降に、「社員一人ひとりが活き活きと働ける会社」の実現に向け、グローバル共通で顕在化した課題（業務効率性・パフォーマンスマネジメント）について、変革と改善の各種取り組みを推進しました。

① ITインフラ

• コーポレートシステムの刷新（グローバルの人財管理システム、旅費精算/間接材購買システムの導入）による業務の標準化や、業務プロセスの電子化を加速
• Microsoft 365(Teams)の活用による在宅勤務などのフレキシブルな働き方の拡大と、コミュニケーションを強化

② ルール・プロセス

• 各現場における業務上の意思決定やワークプロセスの見直し
• Job型をベースとした人事評価制度を導入（主に日本）

③ マネジメント力強化

• 360度フィードバックによるマネジャーの課題抽出とフィードバック力向上のトレーニング実施（日本国内の全組織管理職：約80%受講完了）
• 海外の全マネジャーへマネジメント力強化として、フィードバック力向上やアンコンシャスバイアスに関するトレーニングを拡大

そのほかにも、調査結果をもとにグローバルで230件を超える現場での主体的な課題解決の取り組みが実施されました。

2022年度は、アクションによる上記組織状態の変化を把握するとともに、新たな経営課題を特定するために実施したエンゲージメントサーベイを実施しました（対象：20,603名、回答率：91%）。

2023年度は、この結果を踏まえて、グローバル共通で「社員一人ひとりが活き活きと働ける会社」の実現に向け、引き続き取り組むべき課題（業務効率性、パフォーマンスマネジメント）について、変革と改善をさらに加速させていきます。

① 業務効率性

• コーポレートシステムの刷新
• ITインフラ／業務プロセスの改善

② パフォーマンスマネジメント

• 人財の意欲・能力の最大発揮に向けた適所適材の人財配置の実現
• Job型をベースとした人事評価制度を導入（主に日本）