Omron logo

Supply Chain Management サプライチェーンマネジメント

責任ある鉱物調達活動

責任ある鉱物調達活動

紛争鉱物対応方針

オムロングループは、よりより社会の実現のため、人権侵害、環境破壊等を引き起こし武装勢力の資金源となっているコンゴ民主共和国および周辺9カ国で採掘される鉱物資源(3TG)を使用しない方針を掲げ、2013年度から紛争鉱物調査に取り組んでいます。

紛争鉱物対応方針
  1. オムロングループは、武装勢力の資金源となっている紛争鉱物を使用しません。
  2. RMI※1などが認定した紛争フリー製錬業者から調達するように取り組みます。
  3. 万一、武装勢力の資金源となっている紛争鉱物の使用が判明した場合は、迅速に是正策を講じます。
  • ※1RMI (Responsible Material Initiative)

取り組み体制

オムロングループ重要リスク対策を主管する「企業倫理リスクマネジメント委員会」に2013年度からテーマエントリーし、半期毎に取締役会と執行会議に状況を報告しています。
また、2013年度から紛争鉱物対応プロジェクトを立ち上げ、毎年、前年度の取り組み結果を総括のうえ計画を策定し、月次で進捗状況を仕入先様別、部材別に管理しています。

体制イメージ

紛争鉱物調査

業界標準規格であるRMI(Responsible Minerals Initiative)の紛争鉱物調査帳票 CMRT(Conflict Minerals Reporting Template)を採用し、サプライチェーンを遡った調査を行っています。
この調査は、OECDガイダンスで提示されているデューデリジェンスの考え方に基づくリスク査定プロセスです。具体的には下記のステップで実施しています。

ステップ1:管理システムの構築
オムロンとしての「責任ある鉱物調達」方針に基づき、必要な調査を分担して実施するための全社プロジェクトを組織しています。調査結果を蓄積・管理し、お客様への回答作成を支援するための情報システムを構築し活用しています。
ステップ2:サプライチェーンにおけるリスクの特定と評価
毎年度、工場で購入している部材から調査が必要なものを抽出し、CMRTを利用して仕入先様に対する紛争鉱物調査を行っています。調査では、3TGの含有・原産国・スメルタ、仕入先様のデューデリジェンスの確認等を行います。また、サプライチェーン上のスメルタについては、最新のRMI認証スメルタリストとの照合により非認証スメルタを特定します。
ステップ3:特定されたリスクに対処するための戦略立案と実施
リスク評価により、サプライチェーン上で非認証スメルタが特定された場合は、仕入先様に是正を求めています。また、特にお客様から懸念があると指摘を受けた場合は、指摘事項を確認しお客様の懸念事項を仕入先様へ伝えるなど、仕入先様によるスメルタの再精査などの適切な対応を求めています。あわせて、仕入先様には紛争鉱物規制に関する理解の促進等の啓蒙を行っています。
ステップ4:活動の年次報告
紛争鉱物調査の結果等、オムロンの紛争鉱物の取り組みについては、ウェブサイトで毎年公開しています。
調査結果

2019年度もオムロングループが過去2年間に購入した部材を対象に調査を実施しました。

  • 調査対象の仕入先様: 303社
  • 調査回答入手の仕入先様: 283社 入手率93%
    • ※調査未完了分については2020年度に引き続き調査予定です。
  • 特定した製錬業者様: 全鉱物で503社(そのうちRMI紛争フリー製錬業者と認定されている製錬所は269社)

月次で調査回答の進捗を管理し、その時点で未回答の仕入先様には進捗状況を確認することにより、調査回答入手率を向上しました。
また、調査回答の内容を精査し、回答に不備が見受けられた仕入先様には内容を確認し、調査回答の信頼性の向上を図りました。

現時点までの調査において、武装勢力の資金源となっている紛争鉱物の使用は確認されておりません。
今後、万一オムロングループの製品において武装勢力の資金源となっている紛争鉱物の使用が判明した場合には、できる限り迅速に是正措置を講じていきます。

コバルト調達

コバルトは、電気自動車、携帯電話などに不可欠なリチウムイオン電池に使用されており、コンゴ民主共和国(DRC)は、世界最大のコバルト生産国であり、人力による採掘で劣悪な労働環境や児童労働に対する懸念が指摘されています。
オムロンのサステナブル調達ガイドラインでは、あらゆる強制労働や児童労働の禁止を含む基本方針を定めています。オムロンは環境破壊・人権侵害に加担しないコバルト調達を推進します。

2019年度も、RMI(Responsible Minerals Initiative)のコバルト調査帳票を用い、世間より注視されているリチウムイオン二次電池に対象を限定して調査を試行しました。

調査結果
  • 調査対象の仕入先様: 7社
  • 調査回答入手の仕入先様: 7社 入手率100%

仕入先様への紛争鉱物方針の説明

2013年度から国内の仕入先様に向けて紛争鉱物調査説明会を開催しています。2014年度は京都・九州で計7回実施し、約240社に参加いただきました。2015年度以降はオムロングループとして初めて紛争鉱物調査を依頼する仕入先様に対して個別に説明を行っています。

業界団体との連携

2011年4月に一般社団法人 電子情報技術産業協会「責任ある鉱物調達検討会」に参加し、情報収集に努めると共に、業界としての取り組みに参加しています。2015年度からは毎年「責任ある鉱物調達検討会」が開催する紛争鉱物調査説明会の企画、運営に参画し、業界のサプライチェーンに対して紛争鉱物の取り組みの浸透を図っています。

  • JEITA主催の「責任ある鉱物調達検討会」紛争鉱物調査説明会 「責任ある鉱物調達検討会」開催の
    紛争鉱物調査説明会(2019年6月13日 於大阪)

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerはアドビシステムズ株式会社より無償配布されています。

オムロン株式会社 サステナビリティ推進室, オムロン株式会社 グローバルビジネスプロセス&IT革新本部 IT革新センタ SCMアプリケーション部, オムロン株式会社 グローバルインベスター&ブランドコミュニケーション本部 デジタルコミュニケーション部, オムロン株式会社 グローバルリスクマネジメント・法務本部 リスクマネジメント部, オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 環境革新センタ, オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 品質革新センタ, オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 購買プロセス革新センタ, オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 購買プロセス革新センタ 購買戦略部, オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 購買プロセス革新センタ企画グループ, オムロン株式会社 グローバル人財総務本部 企画室, オムロン株式会社 グローバル人財総務本部 企画室 内部統制課, オムロン株式会社 グローバル人財総務本部 内部統制課, オムロン エキスパートリンク株式会社 総務センタ リスクマネジメント部 , オムロン株式会社 グローバル理財本部 経理部, オムロン株式会社 グローバル理財本部 財務部, オムロン株式会社 取締役室, オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー 人財戦略室, オムロン株式会社 エレクトロニック&メカニカルコンポーネンツビジネスカンパニー 経営戦略部, オムロン エキスパートリンク株式会社 総務センタ 近畿エリア統括部, オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 リスクマネジメント・法務室, オムロンソーシアルソリューションズ株式会社 CSR部, オムロンソーシアルソリューションズ株式会社 品質環境センタ, (GMI)品企画, (GMI)購戦間接, (GMI)購プロ戦企