従業員エンゲージメントサーベイVOICE

社員一人ひとりが個々の保有する情熱と能力を最大限に発揮し、企業理念の実践に邁進できる環境づくりを目指し、経営チームがグローバル全社員の生の声を聴くエンゲージメントサーベイ『VOICE』を2016年度より実施しています。これは、社員一人ひとりの企業理念実践への主体的な貢献意欲の状態を確認するとともに、経営チームが、社員のニーズを捉え、価値を生み出す主体である社員一人ひとりの声から企業理念実践に向けた課題を把握・特定し、その課題解決のためのアクションを起こす取り組みです。

通算5回目となった2022年度（前回）調査は、グローバル20,603名を対象（回答率91％）とし、38,503件のフリーコメント（社員の生の声）が集まりました。これらのデータと社員の生の声であるフリーコメントをもとに、経営チームならびに各職場で、よりよい環境づくりに向けた、全社課題（業務効率性、パフォーマンスマネジメント）と固有課題の解決に向けた取り組みがおこなわれています。

■業務効率性

• コーポレートシステムの刷新（グローバルの人財情報管理システム、旅費精算／間接材購買システムの導入）による業務の標準化、プロセスの電子化を加速
• 在宅勤務などのフレキシブルな働き方の拡大とコミュニケーション強化のためのITツールの活用強化
• 各現場における業務上の意思決定やワークプロセスの見直し

■パフォーマンスマネジメント

• マネージャー向け360度フィードバック（2023年度：グローバル組織管理職を対象）による、個々のマネジメントの課題抽出と人財育成の推進
• グローバル人財情報管理システムの活用による人財の意欲・能力の最大発揮に向けた適所適材の人財配置実現の加速。日本におけるJob型をベースとした人事評価制度の導入
• 各現場におけるパフォーマンスマネジメントの改善に向けた取り組み（目標設定面談方法の改善、フィードバック力強化トレーニング、1on1の導入など）の推進

また、各職場で立案する改善施策は、グローバルで570件が立案され、主体的に取り組みが実行されています。サーベイの回答率、各組織の改善施策の件数等から、2016年から継続してきた『VOICE』が、オムロンにしっかりと根付き、自走する取り組みになってきたことが言えます。

今後も、「従業員との対話」を起点とした、組織課題解決を推進する『VOICE』の取り組みを継続し、「社員一人ひとりが活き活きと働ける会社づくり」を加速させていきます。