「循環型社会」を実現するために、グローバル全生産拠点での廃棄物の削減に取り組みます。使用する資源の最小化と効率化により廃棄物の発生を削減するとともに、リユース、リサイクルを拡大し再資源化を推進します。
また、有害廃棄物の排出量の削減に取り組んでいます。
廃棄物の適正な管理と削減に関する中長期目標・年度目標を設定するとともに、短期・中長期での行動計画を策定し、グローバル全体で資源の有効活用に取り組んでいます。また、各事業拠点の廃棄物排出量を定期的にモニタリング・分析し、廃棄物削減に向けた取り組みの改善につなげています。
グローバル全生産拠点でのゼロエミッション(廃棄物の再資源化率98%以上)維持
オムロングループ全体で23生産拠点のゼロエミッションを達成・維持しました。そのうち日本は11拠点、海外は12拠点(米州1拠点、欧州3拠点、中国5拠点、アジアパシフィック3拠点)です。
廃棄物の発生を削減するとともに、リユース、リサイクルの拡大による再資源化を推進し、グローバル全生産拠点でのゼロエミッションを維持しました。
また、生産拠点から排出される廃棄物等の分別をリサイクルに適した区分に細分化し、リサイクル業者に委託することで埋立処分量を最小化しています。これにより、資源の有効活用を推進しています。
使用する資源の最小化と効率化により廃棄物の発生を削減するとともに、リユース、リサイクル量を拡大して再資源化を進めています。
例えば、主に電子部品事業の生産拠点においては、プラスチック廃棄物の削減を目的のひとつとし、成形部品の製造プロセスを大幅に改良するとともに、使用済みの材料や製品を自動的に分別し、再利用可能な部品を取り出してリサイクルを行うシステムを採用しています。生産設備の改良や金型の設計変更により、部品を成形する際に発生するプラスチック廃棄物を削減するとともに、エネルギーの消費を抑えつつ再生材の活用を可能にしました。また、当システムの採用により、成形樹脂の再生化率を向上させることで、プラスチック廃棄物の大幅な削減が可能となりました。
これらの取り組みにより、グループ全体での廃棄物の埋立量処分量の最小化を実現しています。
また、容器包装材および梱包材の使用量については、お客様のカーボンニュートラルや脱プラスチック関連投資の拡大やデジタル業界の需要継続による売上増加に対して、物流の改善や軽量化に取り組み、容器包装材は9%減少(前年度比)、梱包材は17%減少(前年度比)しました。日本国内においては、容器包装リサイクル法に基づき、今後も容器包装材の実績把握と容器包装材の標準化による省資源化に努めます。
オムロンでは、製品のライフサイクル全般にわたって、環境への影響を考慮した設計、いわゆる環境配慮設計に取り組んでいます。具体的には、オムロングループルール「製品環境アセスメントガイドライン」を定め、「製品環境アセスメント基準」に準じて、各事業・製品においてそれぞれ定めた基準を満足するように実践しています。 例えば、包装材や梱包材に係る廃棄物の削減、使い捨てプラスチック問題および海洋プラスチック問題を解決するために、ヘルスケア事業では、体温計の個装箱に使用していたプラスチック材を環境配慮紙に変更するとともに個装箱の最小化を図りました。これにより年間約95tのプラスチック材の削減を達成するとともに、循環型資源への切り替えにより、廃棄物の最小化を実現しました。このことによりカートン体積を縮小して輸送効率の向上を図り、輸送時のCO2排出量の削減や倉庫の保管面積の縮小化による省エネにも繋げました。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 98 | 98 | 99 | 98 | 99 |
日本以外 | 95 | 95 | 94 | 97 | 95 |