「脱炭素社会」実現のために、徹底した省エネと使用電力のクリーン化の推進によるCO2排出量削減に取り組みます。また、グループ全体で、省エネ・省資源を追求したものづくり(名称 Ecoものづくり)を推進します。
目標達成に向けて徹底した省エネの推進と再生可能エネルギーを活用した使用電力のクリーン化を展開し、毎年、着実に排出量を削減しています。
2020年度は、継続した省エネ取り組みと再エネ導入や2019年に施工した太陽光発電の本格稼働により、当初の削減目標を上回り、2016年度比50%削減を達成しました。
オムロンは、引き続きエネルギー効率の改善を進めるとともに、自社のエネルギーソリューション事業が提供する再エネ由来のJ-クレジット※1や自己託送※2などを活用することで、2024年度にオムロンの国内拠点の再エネ電力100%の実現を目指します。
また、オムロンは「Ecoものづくり」として、設備改善、設備投資、各事業所への最適化機器導入に取り組みました。以下に事例を示します。
「設備改善」
空調設備への省エネ対策としてファンのインバータ制御・冷却水制御の導入、コンプレッサーの適正運転として群制御見直し・エア漏れ対策・吐出圧力調整などを実行し、使用電力量を前年度比で4,866MWh削減しました。
「設備投資」
2020年度までの実行計画に基づき、各事業所での使用エネルギーの転換(電化)や変圧器更新、空調設備の更新を進め、使用電力量を前年度比で2,399MWh削減しました。
日本、中国、アメリカ、イタリアの12拠点は、太陽光で自家発電した電力を使用しています。
2020年度も実行計画に基づき、各事業所での再生可能エネルギーの設備投資を進めました。新規導入は日本国内1拠点と中国1拠点の計2拠点、増設は日本国内の2拠点で行い、2020年度新設分の想定発電量は377MWhでした。また、2020年度の自家発電における年間発電量は1,949MWhでした。
そのほか、日本の関西エリアでは、インターナルカーボンプライシングを組み入れた電力集中購買による調達、オランダにおいても、再生可能エネルギー由来の電力調達を行っています。これら再生可能エネルギーの購入電力量は64,798MWhでした。
オムロンでは、非エネルギー起源の温室効果ガス排出量を把握しています。