「脱炭素社会」実現のために、徹底した省エネと使用電力のクリーン化の推進によるCO2排出量削減に取り組みます。また、グループ全体で、省エネ・省資源を追求したものづくり(名称 Ecoものづくり)を推進します。
目標達成に向けて徹底した省エネの推進と再生可能エネルギーを活用した使用電力のクリーン化を展開し、毎年、着実に排出量を削減しています。
2021年度は、継続した省エネ機器の設備投資などによる省エネ取り組みや、太陽光発電設備の拡大取り組みなどにより、2016年度比50%削減を達成しました。
オムロンは、引き続きエネルギー効率の改善を進めるとともに、自社のエネルギーソリューション事業が提供する再エネ由来のJ-クレジット※1や自己託送※2などを活用することで、2024年度にオムロンの国内拠点の再エネ電力100%の実現を目指します。
また、オムロンは「Ecoものづくり」として、設備改善、設備投資、各事業所への最適化機器導入に取り組みました。以下に事例を示します。
「設備改善」
空調設備への省エネ対策としてファンのインバータ制御・冷却水制御の導入、コンプレッサーの適正運転として群制御見直し・エア漏れ対策・吐出圧力調整などを実行し、使用電力量を前年度比で1,931MWh(1.2kt-CO2)削減しました。
「設備投資」
2021年度までの実行計画に基づき、各事業所での使用エネルギーの転換(電化)や変圧器更新、空調設備の更新を進め、使用電力量を前年度比で4,566MWh(2.3kt-CO2)削減しました。
日本、中国、イタリア、インドネシアの14拠点で、太陽光で自家発電した電力を使用しています。
2021年度も実行計画に基づき、各拠点の再生可能エネルギーの設備投資を進めました。新規導入は阿蘇工場(日本・熊本)とインドネシア工場の2拠点、増設は山鹿工場(日本・熊本)と中国・上海工場の2拠点で行い、2021年度導入分の想定発電量は1,225MWhです。
結果、自家発電における年間発電量は2,564MWhとなりました。
日本の関西エリアでは、インターナルカーボンプライシングを組み入れた電力集中購買による調達を継続しました。
海外においても、オランダに続いて、マレーシアで、電力調達を開始しました。 これら再生可能エネルギーの購入電力量は49,280MWhです。
オムロンでは、非エネルギー起源の温室効果ガス排出量を把握しています。