サステナビリティに関して取締役会長からのメッセージを掲載しています。
オムロンは創業以来、事業を通じて社会価値を創出し、社会の発展に貢献することで成長を実現してきました。その発展の原動力になってきたのが、社憲 「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」であり、その精神には企業の公器性と、先駆けてイノベーションを創出し、よりよい社会を実現する想いが込められています。オムロンにおけるサステナビリティとは、企業理念を実践することに他なりません。
オムロンでは2022年4月に、新たな長期ビジョン「Shaping the Future2030 (SF2030)」をスタートさせました。これからの時代は、あらゆる社会の仕組みや価値観が変わる中で多くの社会的課題が顕在化していきます。その中でオムロンは、社会に与えるインパクトが大きく、自社の強みであるオートメーションと顧客資産や事業を活かせる領域として、「カーボンニュートラルの実現」「デジタル社会の実現」「健康寿命の延伸」の3つの社会的課題を定めました。同時に、長期ビジョンとしては初めてサステナビリティの重要課題を特定し、2030年の長期目標と、中期経営計画におけるサステナビリティ目標を設定しました。なかでも、気候変動をはじめとする環境問題やバリューチェーンにおける人権問題は喫緊の重要課題であり、グループ全社で優先的に取り組んでまいります。
環境問題については、バリューチェーンにおける温室効果ガスの排出量削減と資源循環モデルの構築の実現を目指します。また、生物多様性など自然との共生に取り組むことで、さらなる競争優位性を獲得していきます。人権問題については、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に沿って、バリューチェーン全体にまで影響力を発揮することで、人権侵害を許さない、発生させない風土と仕組みを形成していきます。
これらのサステナビリティ目標を含め、SF2030のビジョンを達成するためには、オムロンで働く社員一人ひとりが変革し、価値創造力を高め、社会的課題を解決していくことが不可欠です。ダイバーシティ&インクルージョンをはじめとする人財マネジメントにも積極的に取り組み、社員が自由な発想でより多くの社会的課題の解決に挑戦できる環境を構築し提供していきます。
これからもオムロンは、すべてのステークホルダーとの責任ある対話に取り組み、事業を通じた社会的課題の解決と、オムロンの持続的成長に取り組んでまいります。