2024年度にグローバル全生産拠点での水使用量を2015年度比20%削減※
世界全体では、経済発展や人口増加による水使用量の増加で水リスクが懸念されています。
オムロンは、SF2030に掲げるサステナビリティ重要課題の一つとして、「水資源の有効活用」を掲げ、取水量の削減に取り組んでいます。
2014年度からCDP Waterを基準に水資源の把握を進めています。また、2017年度のサステナビリティ課題設定にあわせて、オムロンとして取り組む環境関連社会的課題を設定しました。これに基づき、グローバル全生産拠点での水資源有効活用のための取り組みを進めています。2022年度は生産拠点の削減取り組みにより、グローバル全生産拠点の取水量を2015年度比45%削減しました。
単位(千m3)
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||
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日本 | 取水量 | 790 | 710 | 622 | 453 | 293 |
排水量 | 661 | 623 | 552 | 384 | 241 | |
海外 | 取水量 | 944 | 916 | 760 | 755 | 754 |
排水量 | 797 | 773 | 657 | 663 | 702 | |
合計 | 取水量 | 1,734 | 1,626 | 1,382 | 1,208 | 1,047 |
排水量 | 1,458 | 1,396 | 1,209 | 1,047 | 943 | |
売上高原単位(千m3/百万円) | 0.0020 | 0.0022 | 0.0020 | 0.0018 | 0.0012 |
インドネシア事業所では、漏水を検知するセンサーを導入し、漏水が発生した際には、SNSに通知することにより、速やかに対応できる体制を構築しています。
また、自動散水システムの導入により、事業所内の庭園への散水量を管理することで、水資源の有効活用に努めています。
中国のオムロン深圳工場では、電気メッキ工程の水消費原単位を毎年前年度比で5%削減する目標を設定しています。洗浄水の再利用と噴水ノズルのサイズ変更により、2021年度比原単位で24.5%削減しました。
CDP Waterが評価基準として認めているWRI AQUEDUCTとリスクマネジメントコンサルティング会社提供の水リスク分析サービスによって、水リスクにさらされている拠点を把握しています。水リスクの内容としては、水ストレスの高い地域に所在することによる渇水のリスクがあります。
水リスクにさらされている拠点は、中国(大連)、中国(上海)、イタリア(フロジノーネ)、ブラジル(サンパウロ)の4拠点で、2022年度の取水量は計212千m3です。これはオムロンの2022年度の取水量の20%となります。現在のところ、行政当局からの取水量削減、排水水質向上といった指導、指示はありませんが、自主的に水資源の保護及び事業継続の備えに取り組んでいます。