オムロングループは、企業理念に基づき、事業を通じて社会的課題の解決や人々の生活の向上に貢献することで、企業価値の向上を目指しています。
環境面に関しては、地球環境に貢献する製品・サービスを提供するとともに、地球環境に配慮した事業活動を行っています。社長を議長とする執行会議で、環境経営に関するグループ環境共通施策、制度の新規導入・変更などの報告・審議・決定を行い、重要事項は取締役会に報告しています。また、執行会議では、サステナビリティ目標を含む年度環境取り組み状況も報告し、その結果報告を受けた取締役会が達成状況を監視・監督しています。
環境目標のPDCA、環境パフォーマンスの向上、汚染の予防、環境関連法令の順守徹底を図るために環境マネジメント体制(EMS)が最適であると考え、ISO14001認証取得を進めます。
オムロングループの生産拠点はISO14001を取得することをオムロングループルールで定めています。なおM&Aや新設により加わった生産拠点は3年以内の取得を目指します。
2022年度は、生産拠点の全26拠点が対象であり、全てISO14001認証を継続しました。(取得率:100%)
今後もISO14001認証を継続していきます。
拠点区分 | 内訳 | 取得率 | ||
---|---|---|---|---|
日本 | 海外 | |||
生産拠点 | 26拠点 | 12拠点 | 14拠点 | 100% |
非生産拠点 | 32拠点 | 30拠点 | 2拠点 | - |
合計 | 58拠点 | 42拠点 | 16拠点 | - |
(2023年3月末時点)
オムロンは、環境評価制度を通じて、環境面の非財務インパクトと財務インパクトのコネクティビティを強化します。この制度は、EUタクソノミーに基づく環境影響とライフサイクルからなる環境評価軸に基づき、製品の設計・開発段階からネガティブな環境インパクトを最小限に抑える取り組みを行います。また、ライフサイクルアセスメント(LCA)を通じて、製品のポジティブな環境インパクトを特定し、環境課題の解決と事業の持続的成長に貢献します。
当社の製品やサービスを通じて顧客の環境課題の解決に貢献できる製品を指します。高い環境性能を持つ製品を対象に、製品の付加価値を信頼性と透明性を高め可視化するためLCAを活用しています。
製品のライフサイクルにおいて環境に与えるネガティブインパクト・対応すべき重要課題について軽減や緩和策を講じている製品を指します。環境配慮製品は、製品の企画・設計段階から実施する製品環境アセスメントを合格した製品が対象となります。そのため、全てのオムロンの新製品が環境配慮製品となります。
当社規定の規制化学物質の使用制限 |
省エネルギー (消費電力、効率など) |
省資源 |
リユース・リサイクル設計 |
オムロンは、Catena-Xなど国際的なフレームワークと整合したCO2データ算定方法の整備を目指し、「ISO14067:2018」およびWBCSDが主催するPACT発行のCO2データ算定・共有方法論「Pathfinder Framework」を参照し定めたオムロン共通のCFP算定ガイドを、一般社団法人サステナブル経営推進機構の支援の元に策定しました。電子部品事業では、パワーコンディショナーや蓄電システムなど新エネルギー機器向けに提供する高容量パワーリレー「G9KBシリーズ」において、ガイドラインを基にCFPを算出し、2024年5月より算出データを顧客の要望に応じて提供を開始しました。