2020年度にグローバル全生産拠点での水使用量を2015年度比6%削減※
世界全体では、経済発展や人口増加による水使用量の増加で水リスクが懸念されています。
限りある水資源の有効活用のため、取水量の削減に取り組みます。
2014年度からCDP Waterを基準に水資源の把握を進めています。また、2017年度のサステナビリティ課題設定にあわせて、オムロンとして取り組む環境関連社会的課題を設定しました。これに基づき、グローバル全生産拠点での水資源有効活用のための取り組みを進めています。2019年度は生産拠点の削減取り組みにより、グローバル全生産拠点の取水量を2015年度比13.2%削減しました。
2020年度も引き続き、限りある水資源の有効活用のため、取水量の削減に取り組みます。
単位(千m3)
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
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日本 | 取水量 | 728 | 721 | 712 | 790 | 710 |
排水量 | 615 | 598 | 607 | 661 | 623 | |
海外 | 取水量 | 1,024 | 962 | 936 | 944 | 916 |
排水量 | 857 | 827 | 791 | 797 | 773 | |
合計 | 取水量 | 1,752 | 1,683 | 1,648 | 1,734 | 1,626 |
排水量 | 1,472 | 1,425 | 1,398 | 1,458 | 1,396 | |
売上高原単位(千m3/百万円) | 0.0021 | 0.0021 | 0.0019 | 0.0020 | 0.0022 |
半導体の製造に大量の水を必要とする野洲事業所では取水源として地下水を活用しています。
地下水には金属、塩等の不純物が多く含まれているため、除鉄除マンガン塔、イオン交換塔によるろ過処理を行った上で水を使用しています。
ろ過を繰り返すとろ材に汚れが堆積するため、定期的に逆洗・洗浄工程による汚れ除去が必要になります。
これまでは洗浄工程に用いた処理水は全て下水道に排水していましたが、洗浄工程初期を除く、比較的清浄な処理水を再利用できるよう、水処理プロセスを変更しました。
その結果、2019年度は2017年度比で年間5,089m3の地下水取水量の削減を実現しました。また、2019年度は上記活動の他、活性炭塔においても同様の改善を行ない、年間1,548m3の地下水取水量の削減を行いました。
2019年度の野洲事業所における、水のリサイクル量は162千m3です。
野洲事業所では、以下の3手法を用いて事業所から排出される水をリサイクルしています。
CDP Waterが評価基準として認めているWRI AQUEDUCTとリスクマネジメントコンサルティング会社提供の水リスク分析サービスによって、水リスクにさらされている拠点を把握しています。
水リスクにさらされている拠点は、中国(大連)、中国(上海)、日本(岡山)、アメリカ(カリフォルニア州サン・ラモン)とインドネシア(Bekasi)での5拠点で、2019年度の取水量は計249千m3です。これはオムロンの2019年度の取水量の15%となります。現在のところ、行政当局からの取水量削減、排水水質向上といった指導、指示はありませんが、自主的に水資源の保護及び事業継続の備えに取り組んでいます。