サプライチェーンにおけるサステナビリティ推進の基本方針をご紹介します。
オムロングループは企業理念に基づき、事業を通じて社会的課題を解決していくと共に、ESG（環境・社会・ガバナンス）の取り組みを通じて、持続可能な社会の発展に貢献していきます。 調達活動においては、社会から高まる要望を受け、より大きな社会的責任を果たすべく、全社購買機能を統括する執行役員を推進責任者と定めサプライチェーンの取り組みを強化しています。
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オムロングループでは、サステナブルな調達を実現するため、「全仕入先様との取り組み」、「重要仕入先様との取り組み」の2階層で活動を進めています。
全仕入先様との取り組みでは、安定調達を実現するため、人権・環境・コンプライアンス等に関する購買方針を含む「オムロングループサステナブル調達ガイドライン」を遵守するよう全仕入先様に依頼し、「環境管理」「化学物質管理」「品質管理」「契約管理」「財務管理」の5項目についてミニマム要件を定義し、その全てをクリアすることを目標に改善活動を進めています。また、ミニマム要件を2年続けて達成できない場合は転注を検討すること、ESG面で必要な改善が一定期間内に実施されない場合は取引継続可否を検討すること等を社内規定で定めており、確実に改善が実施されるようにしています。
重要仕入先様との取り組みでは、双方のトップレベルでRBA準拠の方針を確認したうえで、RBAより求められる要件を達成することを共通目標と位置づけ、継続的にレベルアップを図っています。
そして中長期的に重要仕入先様との取引関係を強化し、購入比率を高めることで効果的にサプライチェーンのサステナビリティレベルの強化を実現していきます。
以下5項目にミニマム要件を定め、全仕入先様に遵守を依頼し、全てをクリアすべく共に改善を進めています。
上記ミニマム要件のクリアに加えて、RBAより求められる要件を達成することを共通目標とし、毎年継続して改善を進めることで、着実にレベルアップを図っています。
主要KPIの進捗状況は以下のように推移しています。（2023年3月31日時点）
| KPI | 目標 | 実績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||
| 全仕入先 | ミニマム認定要件をクリアした仕入先様からの購入比率 ※1 | 100% | 74% | 86% | 90% | 90% | 92% |
| 重要仕入先 | 市販品：RBA Corporate Level SAQ実施率 ※1 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% |
| 市販品：RBA Corporate Level SAQ評価でのLOWリスクレベル達成率 ※2 | 100% | 49% | 76% | 100% | 100% | 100% | |
| 加工品：RBA準拠のセルフチェック実施率 ※2 | 100% | 71% | 69% | 100% | 100% | 100% | |
| 加工品：RBA準拠のセルフチェックによる評価でのLOWリスクレベル達成率 ※2※3 | 100% | 66% | 58% | 55% | 94% | 82% | |
【参考】
重要仕入先様からの購入金額比率は2018年度が42％、2019年度が43％、2020年度が50％、2021年度が52％、2022年度が52%です。
オムロングループは、以下の考え方に基づき重要仕入先様を特定しています。なお、仕入先様ミニマム認定条件は、新規および既存の仕入先様に適用されます。
オムロングループでは、全社の購買機能を統括する執行役員を長とする本社購買部門と海外本社、事業部門、生産拠点間でネットワークを構築し、定期的に開催する購買責任者会議等でグループの購買方針や施策を共有・展開しています。サステナブル調達をはじめとする購買活動の取り組みをグローバルに展開し、グループ全体で推進しています。
サプライチェーンにおけるサステナビリティを確実に実行するために、社内向け・仕入先様向け、各々に具体的に実施すべき規範を定め、実行しています。
全仕入先様に実施・遵守いただく具体的な行動を規定したガイドラインを作成・遵守を依頼し、ガイドラインの遵守条項を盛り込んだ購買取引基本契約を締結いただいております。サステナブル調達ガイドラインで定めているサプライヤ行動規範の内容はRBA基準に準拠しており、RBA基準が改訂された時は内容を改訂し、購買の活動も見直しをしています。また、重大なコンプライアンス違反行為（環境・社会・経済面を含む）があった場合は取引を見直す等、対応方針・手順も定めて運用をしています。また、ガイドラインの内容を一次仕入先様から二次仕入先様に展開いただくことを、ガイドライン前文や行動規範の管理システムの事項の中で謳っています。
サステナブル調達ガイドライン
サプライヤ行動規範
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なお、オムロンはグループ生物多様性方針を定めており、事業活動の側面においてはバリューチェーン全体を通じて実践することを謳っています。
オムロングループはグローバルに調達活動を行っており、各エリアの仕入先様と共にサプライチェーン上のサステナビリティのレベルアップに取り組んでいます。（2023年3月31日時点）
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