オムロンは2022年から2024年までの中期経営計画で、ビジネスモデル・コア技術の進化などを通じて、事業のトランスフォーメーションを実現していきます。その実現の鍵は、ダイバーシティ&インクルージョン(オムロンの企業理念に共感・共鳴する多様な人財が集い、一人ひとりの能力を最大発揮させること)としています。
2022年からスタートしたマネジメントトレーニングを通じて、オムロンをリードするマネージャーの能力を向上することで、オムロンに集う多様な人財の能力を引き出し、事業のトランスフォーメーションを加速させていきます。
具体的には、オムロングループの全マネージャーに対して、学習する組織づくり(多様な人財が素直に意見をぶつけ合い、相互にフィードバックし合える風土をベースに自らが掲げたストレッチな目標にチームでチャレンジし、組織・個人が互いに学びながら共に成長し続ける組織)にむけたマネジメントトレーニングを実施しています。知識の習得に加え、実践力の向上もねらいとしており、ロールプレイングを通じて「多様な人財が素直に意見をぶつけ合える心理的安全性の高い環境をどのようにつくるのか」、「社員の成長を促すためにどのようなフィードバックするべきか」などを学ぶトレーニング、また部下が回答したアンケートをもとに、講師からのフィードバックと行動変容のアドバイスを受けるプログラムなど、実践力向上のトレーニングを多く織り込んでいます。
当トレーニングは2024年までにオムロングループの全マネージャーの受講率100%をめざします。
製造業を取り巻く環境は大きく変化しており、モノづくりに関連した社会的課題(生産性や収益性の向上、ESG対応など)はますます多様化・深刻化しています。
オムロンの売上構成比の50%以上を占めるファクトリーオートメーション事業は、中期経営計画「SF 1st Stage」の戦略目標に「モノづくりを革新させるソリューションの採用顧客数5,000社(2021年度比2倍)」を掲げ、ソリューションビジネスの更なる拡大を目指していますが、この目標達成の鍵となるのが「お客様のニーズを把握し、お客様の課題解決に貢献できる人材」です。ソリューションビジネスに携わる従業員の課題分析力や提案力、エンジニア力などを磨くことは、お客様からの信頼の獲得につながります。このため、ファクトリーオートメーション事業部門では、所属する全従業員に対して独自の人財開発プログラムを展開し、「顧客の潜在ニーズを捉え、課題解決までのロードマップを設計・提案する力」や「社内外のノウハウや技術を融合させてソリューションを導く能力」、「ソリューションを現場に実装するエンジニアリング能力」などを強化しています。さらに、ファクトオートメーション領域で進むIoT・AI・ロボティクスなどの先端技術をお客様の課題解決に生かすためのトレーニングも実施しています。